こんにちは。「教材の力」で人材育成の課題を解決する教材戦略ラボの矢澤です。
私は普段、教育サービスを展開される事業者様向けに、教育プログラムの構築、メソッドの体系化、カリキュラム設計、テキスト・ワークブック・マニュアル等の制作のお手伝いをさせていただいています。
今日のコラムのテーマはこちら。
主催者が期待しているほど、主催者側の意図や思いは受講生に伝わっていない
このコラムを読んでくださっている方の中には、講座やセミナー・研修などを主催されている方が多いと思いますが、皆さんは主催者としてご自身の意図や思いを受講生に伝えていますか?
実は皆さんが期待しているほど「主催者側の意図や思い」は受講生には伝わっていないものです。
この見込み違いによって、せっかく意図的に設計した「学びの環境」や「しくみ」が意図した通りに機能しない… ということが起こっています。
仮に皆さんが学びの場を主催・運営する中で
✴︎受講生がわかっていない
✴︎受講生が動かない
✴︎受講生が協力してくれない
と感じられることがあるとしたら、それはつまり
✴︎受講生がわかるように伝えていない
✴︎受講生が動けるように伝えていない
✴︎受講生が協力してくれるように伝えていない
ということです。
私はこれをものすごくもったいないことだと感じています。
「主催者がそもそも考えていない」(主催者側に特別な意図がない)のなら仕方ないですが、皆さんものすごく一生懸命に企画して、「受講生にこうなってほしいからこうしよう」「こういう目的のためにこのカリキュラムにしよう」など、何らかの「意図」や「思い」をもってその学びの場を設計しているはずです。
「主催者の中にはちゃんとある」のに「伝わっていない」なんてもったいなさすぎると思いませんか?
「主催者の意図」は折に触れて伝えていく
というわけで、講座をはじめとする教育サービスを企画・運営するときは、折に触れて「主催者側の意図」を受講生に伝えていく工夫と努力が必要です。
・講座の募集説明会で
・開講時のオリエンテーションで
・期間中、繰り返し授業の中で
・教材や受講生専用ページを通じて
など、ことあるごとに伝えることで、初めてその意図が受講生に浸透します。
これができたら「しめしめ」です。
講座などの教育サービスは「目に見えない無形のサービス」なので、同じ講座を受講する受講生であっても、捉え方や受け取り方がバラバラであることが多いです。
そんな受講生に対して「主催者側の意図」をしっかり伝えられると、受講生のマインドセットがチューニングされ、おもしろいくらい講師が意図するようなかたちで【打てば響く状態】になっていきます。
ぜひ試してみてください。
文責:矢澤典子(所長)
INFORMATION|
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「主催者の意図や思い」をはじめ、講座をスムーズに運営するために、あらかじめ受講生に伝えておくべき「大切なこと」を一冊の冊子にまとめたものです。
【受講の手引き】【生徒手帳】【受講生ハンドブック】などの名称でも活用できます。
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